私の髪は生まれてからずーっと細くて少なかったのです。
うちの母も同じだったのですが、母は私が生まれた田舎では珍しいほどきれいな人だったのであまり人は髪が少ないなどという欠点には気がつかなかったみたいなのですが。また、その母は、私が小さい時から私の髪の毛は細くてさらさらして綺麗ねーとか言っていたので、本人は全然気にしていなかったのが、それに気がつかされたのが10歳の時でした。
同級生の男の子が、まじまじと私の頭を見て、”お前髪薄いなー。ハゲてるなー。”といったのです。
“そんなことないよー。私の髪は細いだけだよー。”と言っても全然聞いてくれることもなく、ハゲ、ハゲ,つるっパゲとか言われ、どーんと落ち込みました。
その後も、ずっと言われ続け、みんなに笑われ、一時期は学校に行くのが嫌でした。
つるっぱげのつることか言われ、それがあだ名になってしまいました。
人から身体的な欠点で笑われるなんて今じゃあんまりないかもしれないけど、その頃は学校でのいじめなどは問題になっていない頃で結構みんな平気で人をいじめていたんです。
ただ、人から笑われるのに抵抗してもかえってもっと笑われることに気がついて、自分で自分のことをつること呼び出したら、いじめて笑っていた方もつまらなくなったと見えて何も言わなくなりました。
ただ、髪が薄いことで悩んだのはその後もずっとです。カットもスタイルを選ばないとうまくいかないし。
これからも死ぬまでずっとなんだろうなと思います。